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秋休みという名の推薦試験のため立ち入り禁止期間に入り、レポートが一段落ついたので、
そろそろ最近のことを書いていきたいと思います。

11月25日に、デザイン演習2の第2課題「あかりのありか テクノロジーを活かすこころのあかり」の最終プレゼンテーションがありました。
コンペに詳しい方なら、あれっと思うかも…?そうです、コイズミ照明コンペのテーマと同じです。出すか出さないかは別として、
この第2課題は毎年、コイズミコンペを意識した内容となっているようです。

キッズデザインのときと同じように、実際に機能する模型を作ることが条件ということで、またしても各々の素材に四苦八苦する学生たちでした。
しかし、そこは素材の特性を経験者に学ぶなど、前回の教訓を活かすことができていました。失敗も成功も、自分だけのものにならずに済むのが、皆で一緒に作業をするメリットですよね。

毎度お馴染みの6A306教室で行われた最終プレゼンテーション。照明器具のデザインということで、部屋はカーテンが閉められ、真っ暗でした。
正直、私はプレゼン失敗した~と思います…2年生になって慣れてきたかな、と油断した矢先に、完全に頭が真っ白になっていました。
地元の親友から「2年くらいプレゼンしてたら慣れてくるよ」と言われていたのを思い出しました。確かに今の段階ではビギナーだ、まだまだ修行が足りない、と実感しました。

先生方から一人ずつ講評していただき、全体としては、
実際にものを作ることで、頭の中で描いていたものとの乖離を確認し、制作を通して浮かんでくるアイディアを、取捨選択しながら進めていくことが大切だということや、
思いっきり悩める今のうちに悩み、たくさん失敗し、そこから学んでステップアップしていくことが大切だということを学びました。

そして、またしても「今年は比較的良いね」というコメントを頂き、皆ほっと一安心で秋休みに突入です。

とはいえ12月1日からは、とうとう最終学期が始まります!
3学期のデザイン演習、まずは環境領域の課題で、グループワークとの情報です。
十分に充電したらぜひ、張り切って臨みたいところです!

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note:2

日本デザイン学会秋季企画大会の感想、第2段です。

テーマが「地域再生デザイン学の実践と構築」ということで、地元に貢献したいという漠然とした思いをもちつつ、うろうろしている私にとっては、まさに!という内容が多かったです。
特に、九州大学、小石原焼のプロジェクト「Coccio」は、親近感も湧き相当メモしました。
地域再生といっても、ただ単に世界との繋がりだとか、多くの後継者だとかを求める訳にはいかないんですよね。もともとは自分たちの小さな村で生活に足るだけ作ってきた、とてもローカルなものですから、必要性が無ければむやみやたらなことはしなくていい、というのも頷けます…。

あと、NECさんが田んぼ作りプロジェクトをなさっているのも初めて知りました。収穫したお米でお酒を造るって、面白そうですね。今回は、特別にこのお酒も配られていました。私は未成年なので、残念ながら頂けませんでしたが…!

学生の方々の作品を拝見することもできました。
自分と同じくらいの世代の方々(しかも違う大学の)が、どんなことを考えて、どんなものを作ろうとしているのか…勿論全部分かり切った訳ではありませんが、とても貴重でした。勉強になりました!
また、なぜその形なのか。その形であることを活かせているか、ということを改めて考えさせられました。
個人的には、将棋セットがすごく好きでした。新たな「かたち」にするにあたって、将棋の駒を打つ音や触角を大切にした、というところが素敵です。そういうの、大切だと思います。

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早くも停滞ブログですみません…!昨日、デザイン演習の最終プレゼンが終わりまして、やっとこさ他の作業に移れます。レポート山積ですが…(筑波は3学期制なので今の時期が学期末)


遅れ馳せながら、11月13日(土)に筑波大学の大学会館で開かれました、「日本デザイン学会秋季企画大会」のことについて、感想を書かせて頂きたいと思います。

今回思ったのは、
農業・医療・工場内・工事現場など、製品の改善を必要としている分野がまだまだあるということ、です。
「残り90%の人ためのデザイン(Design for the other 90%)」とはよく言われていますが、
その前に日本の中だけでも、ちょっと見る方向を変えれば、デザイン(改善)の余地が多くあるのだと実感しました。

前回の記事でも少し触れましたが、やはり「ユニバーサルデザインを意識して」ということが多々ありました。
色覚障害によるデメリットが生じないようにしてあったり、
熟達度に応じた(初心者にとっては分かり易く、熟練者にとっては効率よく作業を行うことができる)ものであったり。特によく耳にしたのは「直感的操作」という言葉でした。
また、個人で理解できたり作業できたりするだけでなく、(日本人的な)習熟の場・システムの形成も、ありなのでは、という意見もありました。
人にとって本当に良いデザイン、底なし沼のようです。

そして、これは日々いろいろなところで思い当たることなのですが、
デザイン系の人々(学生・教授含む)とばかり話をしているとその世界に慣れてしまうといいますか、
そうでない人と話したときに、「デザイン」について乖離が生じます。
今回、「見た目が…」「実現は難しいですが…」という言葉でそれを思い出しました。
確かに私自身、特に工学の知識がある訳でもなく、実際に作ってみたら失敗した、ということは多くあります。
しかし、極端にいえば「見た目重視!あとは知らん!」ってのは、デザイナーではないですよね。
デザインは、都合の悪いものを覆い隠すための単なる皮膚ではないはずです(だからといってデザインの何たるかを語れるほどでもありませんが…!)
もっと勉強します。


ところで、私たちのような暮らしの「デザイン」を享受していない、発展途上国など世界の90%の人のためのデザインについて、前半で少し触れました。与えられる変化が大きく、とてもやりがいがあると思いますし、やってみたいなとは漠然と思いますが、ただ、こういったデザインの大変なところは、それだけでは生活していけないということですよね…。本腰を据えないとやっていけませんが、お金儲け向きのものではないので…だから悪循環に陥ってしまうのでしょうけれども…。そういう流れは、どんどん変えていきたいところです。助成してくれないかな…
というところで、note:2 に続きます!

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>古川さま

コメントありがとうございました!
やはり、建築はいろいろな人が訪れることを想定して
しっかり法律が定められていますものね…
いやはや、建築士の免許取得のために集中授業などで建築法規、構造力学などなど…と必死に学んでいる建築系学生たちを見ているだけでも、建築の方ってすごい、と思います…

建物でのユニバーサルデザイン繋がりですが、以前「ユニバーサルデザイン論」の中で、とある商工会議所のお話がありました。
クライアントの方から、「おれたちの会議所に障害者なんて来たことないから、障害者用エレベーターなんていらない!」という旨のことを言われたそうです。
そのときの蓮見先生の切り返しがとても素晴らしかったのです…。

つまり、確かに「車椅子用」のエレベーターであれば、なかなか使われないのに何故か存在している「特殊解」と言われるものになってしまいます。
しかし、エレベーターは、会議の人数分のお弁当を運ぶとき、引越しや買い替えの際に机や椅子や棚などを運ぶとき、脚を怪我したとき、めちゃくちゃ疲れているとき、お年寄りが利用するときなど、様々なシーンでも十分に「一般解」として活躍してくれる訳です。このように、特定の人が使うであろう「特殊解」のものと、本当に誰でも使う「一般解」が存在しているのですが、公共の施設などでは「一般解」を実行していかないと、なかなか利用されないまま廃れていき、利用したいと思ったときに使えない「税金の無駄遣い」になってしまうという訳ですね。「これは私たちの使うものではない」というスタンスでは、「特殊解」しか生まれないのだなと思いました。こういうことをしみじみと実感させられる、蓮見先生の講義がすごく良いな~と思います。

また、後日書きますが、今日のデザイン学会にて、「スキルの非熟達者にとって使い方が分かり易く、かつ熟達者にとってそれが煩わしくない」デザインについてのお話を伺いました。ユニバーサルなデザインって、本当に幅が広いですね…。

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UD
多くの方が「ユニバーサルデザイン」という言葉と、どこかで出会ったことがおありかと思います。
デザイン専攻以外の方とお話ししていても簡単に挙げられるほど、浸透している言葉です。
しかし、それが本物のニュアンスで語られることは、残念ながらやはりまだまだ少ないと思います。
正直に申しますと、私も蓮見教授の「ユニバーサルデザイン論」を受講するまでは、大いに迷走し、誤解していました。
例えば(極論ですが)ものづくりはもともと個人が個人のために(いわばオーダーメイドで)行われていたので、そういう風に、ある個人にとって使いやすいものを逐一作りさえすれば、それで済むのではないか、こんなことを考えなくてはならないのは、大量生産の構造が生み出した副作用ではないか、と思っていました。勿論、公共の施設などはそうはいきませんが…
やはり「誰にでも使いやすい」ということで、障害者や、子供、高齢者に重点を置いた見方をしてしまいがちです。
しかし、障害者・子供・高齢者「向け(専用)」の製品だと、その他の方々の生活にはマッチしません。使いたいと思えない「壁」があるようでは、ユニバーサルとは言えません。変に「特別」なものであってはいけないのです。

今日、NHKの番組にて「生みだせ!ユニバーサルデザイン」という特集が放送されました。
そこでご活躍されていたのが、我らが誇り、K先輩です!
(K先輩は、従来の概念を払拭した、手が塞がらない新しいカタチの松葉杖を修了制作に、昨年、筑波大学の大学院をご卒業されました。数々の試作・考察から、新たなシステムを生み出す…本当に敬服です!)
<参考>
http://www.kansei.tsukuba.ac.jp/~design/2010/?p=182

実際に障害者の方と生活を共にし、日常の些細なことから問題点を見つけ、解決していくというプロセスは、大変ためになりそうでした。
やはりデザインは人々の生活に深く関わるべきものですから、
日常の生活における観察がいかに大切か、改めて身に染みました…。

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